全国交流集会でのアピール

アピール

 

 「親子読書地域文庫全国連絡会」は1970年の発足以来、今回で第22回を数える全国交流集会の開催、10月で通算437号となる『子どもと読書』の発行、そのほか様々な活動を続け今日に至ります。この間一貫して追求してきたのは、すべての子どもたちに読書の喜びを実現することであり、そのためにはなにより平和で自由な社会を守ることこそが要であるという強い思いの共有でした。また、地域での活動から小中学校の図書館に目を向け、学校図書館問題にもいち早く取り組み、少なからぬ成果を見ることもできました。

 しかしこの50年の間に社会は大きく変化し、子どもたちを取り巻く状況も比較にならないほどの多様で複雑な問題を孕むようになっています。格差やいじめ、虐待や、目に見えない様々な障害など子どもたちを苦しめる現実を知るにつけ、おやちれんが果たしてきた役割とこれから担わなければならない責務について、真剣に考えざるを得ません。

 私たちは、命や個人の尊厳が大切にされる社会、一人ひとりの子どもたちが生きる喜びを実感できる社会、性別や国籍を越えて広くつながりあい、ともに地球の未来を守りあえる社会を目指します。それを実現するには「読書」の力が大きく寄与することでしょう。読書で身につく力とは、子どもが「自ら考え、判断し、行動する力」であるとともに、「共感する力、手をつなぐ力」でもあります。そして私たち大人は、それを「見守り、支える力」でありたいと願います。

 これからも「すべての子どもに読書の喜びを」を合言葉に、人とのつながりを大切に、地道に粘り強い活動を共に続けていきましょう。

 

すべての子どもに読書の喜びを!

 

 

2019106

親地連50周年記念 第22回全国交流集会 参加者一同

講談社様

講談社ビーシー様 

2019年6月

親子読書地域文庫全国連絡会

代表  原 良子

世 話 人 会

  

『はじめてのはたらくくるま』について

 

 私たち親子読書地域文庫全国連絡会は、1970の発足以来、「すべての子どもに読書のよろこびを!」を合言葉に活動を続けてきました。私たちが目指してきたことは、生まれや環境に縛られることなく、すべての子どもたちが多種多様な本と出会い、喜びや悲しみ、感動や励まし、希望や夢とともに生きる力を見いだし、現実の社会をたくましく生きていくことです。子どもたちの幸せな現在と子どもたちの明るい未来を、本の力を通して、可能にすることです。
 今日、多文化共生は社会の大きな要請となっています。子どもたちには、歴史や文化、言語や宗教、肌の色や嗜好の違いを超えて、さまざまな国や人びとと出会い交流し、お互いの違いを認め合い理解しあえる寛容な社会の実現に向かって歩んでほしいと願っています。長い歴史を通して私たち人類は、争うことの虚しさを痛感し、お互いの利害や憎悪を超えて歩み寄る方法を学んできたと思います。

 そうしたことを可能にするためには、どのような本を子どもたちに手渡したらいいのか、私たちは慎重に考え、選びたいと思います。特に学齢前の幼児を対象とした本については、作る側も手渡す側も、大人に対するそれとは全く比較にならない大きな責任を伴うものであると考えます。今回貴社が刊行された標記の本には、自衛隊の車両などが6ページにわたって掲載され、あたかも戦うことが日常の一コマであるかのような印象を与えるものとなっています。あえて3歳からの幼児に向けての本として発行されているなかに、このような写真がなんらの躊躇もなく掲載されていることに、私たちは驚きとともに大きな憤りを感じざるを得ません。

 この本の発行についてぜひ熟慮をお願いします。人気のシリーズであるのであればなおのこと、幼い子どもたちに向けての本作りのあり方を今一度見直してください。幼ければ幼いほど、手にする本の影響は相対的に大きくなります。戦争について何にも知らない子どもたちに向けて、戦争を肯定するような本をあえて出す必要があるのでしょうか。

  貴社の慎重な対応を切にお願いいたします。

 

「共謀罪」反対のアピール

緊急アピール

 

おやちれんは「テロ等準備罪」=「共謀罪」に反対します

 

親子読書地域文庫全国連絡会(親地連)

代表     広瀬 恒子

 

 私たち「親子読書地域文庫全国連絡会」は、これまで「すべての子どもに読書のよろこびを!」を合言葉として、地域や図書館や学校などの場で子どもたちに本を手渡し、子どもたちとともに本を楽しみ、子どもたちの豊かな未来を願って活動を続けてきました。

 私たちの活動の基本にあるのは、本を読むよろこびを日常的に享受できる環境をどの子どもにも保障すること、その中で子どもたちが伸びやかに生き生きと育っていくよう地域社会に働きかけ、また広く社会に発言し行動することにあります。子どもたちがこれからも、戦争や暴力や理不尽な迫害にあうことなく平和で豊かな未来を生きていけるように、できる限りの努力を続けていきたいと考えています。

 今、過去3回も廃案になったにもかかわらず、「共謀罪」が再び「テロ等準備罪」と名前を変えて新設されようとしています。この法律は、私たちの行為だけではなく、内心の自由や思想すらも処罰の対象にしかねない恐ろしい法律です。そして私たち、ごく普通の市民の生活や発言が警察によって絶えず監視され密告が奨励される、息の詰まるような監視社会を許してしまう法律です。市民が自由に考え、話し合い、発言することすらも制限されてしまったら、それはもはや自由な社会とは言えなくなってしまいます。

 このような恐怖社会を招来するような「共謀罪」を成立させてしまうことは、憲法9条の改悪とそれに続く戦争への危険な道を許すことになりかねません。

 子どもたちの平和で安全でしあわせな未来を、私たちはなんとしてでも守りぬいていきたいと思います。子どもたちが自由に学び、考え、その考えを表明し、発信できる社会を、私たちの時代で終わりにしてしまうようなことは絶対によしましょう。

 

 子どもたちの平和な未来のために、私たちは断固として「テロ等準備罪」に反対します。

 

2017527

親子読書地域文庫全国連絡会 世話人一同


全国交流集会でのアピール

 アピール2015

私たちは安全保障関連法に反対します!

 

子どもたちに、武器を持たせてはいけない。

子どもたちに、意味なく人を憎む理由を与えてはいけない。

子どもたちから平和で自由な未来を奪ってはいけない。

子どもたちに、安心して日々を過ごし、安心して自分たちの子どもを育てられる社会を

      手渡さなければいけない。

 

私たち親子読書地域文庫全国連絡会(親地連)は、子どもたちの伸びやかな成長を願い、地域での読書会や家庭文庫のネットワークとして45年にわたって読書運動を続けてきました。第20回を迎える今回の全国交流集会でテーマを「平和あってこそ 子どもの本」としたのは、昨年末の「特定秘密保護法」に続いて「安全保障関連法案」が審議中であったことに大きな危惧を抱いてのものでした。しかし残念ながら市民の大きな反対にもかかわらず、9月に安全保障関連法は成立してしまいました。これが憲法九条をないがしろにし、子どもたちの未来を脅かす大変危険な法であることは明白です。またその成立過程を見ても、民主主義の根幹をなし崩しにする横暴なものでした。私たちは戦後70年の節目の年を、戦争に向かう分岐点として迎えてしまったのではないでしょうか。非常に大きな憤りを禁じ得ません。

 

親地連はここに、子どもたちの健やかな成長と平和な未来を願う者として、「安全保障関連法」成立に対して抗議します。そしてこれからも、戦争国家を目指すどのような企みがあろうとも、それらを阻止する運動を続けることを決意し、ここに集う参加者とともに、それぞれの地域でも地道に運動を続けていくことを誓います。

 

私たちはこの法を廃止へと追い込み、平和憲法をかたく守り抜きます。

                

 

            2015104

 

親子読書地域文庫全国連絡会

20回全国交流集会参加者一同